そもそもエイジングとは?
老化の概念
老化はエイジングにより現れる変化のひとつ。生命の個体発生において、成⻑、分化、生態形成などの後、成⻑期以降にみられる衰退の過程。
各臓器の機能低下、ホメオスタシス 維持が困難となり、固体死に至る過程となります。
老化の8つの原因はこちらです!
- 血管機能の低下
- 光老化
- 電磁波汚染
- タンパク質の糖化
- 有害化学物質
- ホルモンの減少
- 骨、筋肉、関節の老化
- 消化器系の不調
①血管機能の低下
人は血管と共に老いる。血管の全長は10万㎞にも及ぶ。全身を網羅し全ての細胞の活動を支え、酸素、栄養物、代謝物、老廃物が行き交う運搬路となるのが血管である。血管機能の低下により全身のエイジングが進行する。
②光老化
加齢に伴い皮膚は光老化の紫外線による障害の蓄積や生理的老化によりその状況が変化する。真皮ではコラーゲン繊維等の減少は著しく、皮膚の弾力性の低下を引き起こす。これより身体表面の形状を支えることが困難になりシワ、タルミの原因になる。紫外線は皮膚に様々なダメージを及ぼす。紫外線の中でもUVAは真皮層上部まで到達し線維芽細胞のDNAにダメージを及す。これにより線維芽細胞のコラーゲン産生能が低下する。
メラニン色素を発生させてシミ、タルミの原因をつくる。
・UVB(波⻑ 315〜280nm、中波⻑)10%が表皮に到達し炎症を起こすサンバーンの原因となる。
数日後に色素沈着を生じ、炎症物質のサイトカレンを産出してメラノサイトの活性化し色素沈着を生じる。
・UVA(波⻑ 320〜400nm、低波⻑)表皮に影響する。メラニン色素の生成を促し日焼け やシミ、そばかすの原因となる。
・UVA(波⻑ 340〜400nm、超波⻑)20〜30%が真皮上層まで到達する。コラーゲン、エラスチンの産出を阻害することでシワ、たるみの原因となる。
・近赤外線(波⻑ 760〜3000nm)真皮全体、皮下組織の上まで届く。肌深層部にダメージ を与え、シワ、たるみの原因となる。
・可視光線ブルーライト(波⻑ 380〜500nm) 可視光線の中でも最も強いエネルギーを持つブルーライトは肌に酸化ストレスを与え、皮膚中の肌トラブルの原因となる過酸化脂質を増加させる。角膜や水晶体で吸収されず網膜まで到達する。
③電磁波汚染
私たちの周りには身体が自然に受け付けられない周波数の電磁波が溢れている。細胞膜はそれらの電磁波をブロックすることはできず、細胞膜上の受容体の数が増え、結果としてホルモンの情報伝達を阻害する。体内の酸化ストレスを増加させ、コルチゾールやアドレナリンといったストレスホルモンを分泌する。コルチゾール値が上昇すると、血糖値とインスリン値も上昇する。また3大抗酸化物質のグルタチオン、スーパーオキシドジムスターゼ(SOD)、メラトニンの生成プロセスを阻害する。
④タンパク質の糖化
血糖値が高い人ほど見た目年齢が高い。血糖値の上昇→タンパク質の糖化→弾性線維の糖化、最終糖化生成分による炎症→見た目の老化、の順で進行する。また加齢に伴い真皮 の弾性繊維の糖化が進行する。食後の血糖値の増加その時間の持続は組織が高い濃度の糖にさらされる為、血糖値をコントロールすることはアンチエイジングスキンケア上、極めて重要な課題となる。肌を⻩ぐすみさせる抗糖化は低GI値食品、食べる順序、食後の運動を行い血糖値が上がらない食べ方をすることで予防します。
⑤有害化学物質
世界で有害物質と考えられる物質の種類は1500種ある。特に厄介な有害物質とは?《残留性有機汚染物質(POPs)26種類
⑥ホルモンの枯渇
血液中を流れるホルモンは標的の臓器や細胞に作用を発揮する情報伝達物質。全貌が未だに明らかになっていないホルモン。近年では100種類以上はあるという見解になっている。加齢と共に枯渇する代表的な5つのホルモンは「エストロゲン減少による更年期障害→メノポーズ」「成長ホルモン減少→ソマトポース」「テストステロン減少→アンドロポーズ」「男性更年期→アドレノポーズ」「深い眠りに関与する→メラトニン」である。
⑦骨、筋肉、関節の老化
骨には、血液を造り、姿勢の維持、内臓を保護する役割があります。骨は再生を繰り返す。その為に運動と栄養が欠かせない。特に骨の質を決めるコラーゲンを悪化させる「糖化」には要注意。男女共に35歳を境に骨密度が減り、成長は止まる。筋肉も同じことが言える。神経を介して脳と繋がる筋肉は、骨格筋として動作や姿勢を保ち、内臓の働きにも関与する。
⑧消化器系の不調
腸と脳は繋がっている。免疫を司るのも腸。腸内細菌が人間の健康を支配していると言っても過言でない。腸内フローラを正常に保つことが必要不可欠である。
これらの原因の予防策は随時ご紹介!